「 にじの家 」とは
にじの家設立の経緯と理念について 2021年10月25日
設立発起人:大村 在幸
2009年4月にせや在宅クリニックを開設し訪問診療を始めました。在宅医療を指導・管理している医療機関は診療と同時にケアに必要な診療材料を提供することになります。実は、この業務大変なのです。提供する診療材料を調べて、見積もりを取って発注して、患者様毎に分けてお渡しし、在庫管理をして、、。そして在庫物品を置く広い場所が必要です。
医療的ケア児者の訪問診療をしている他の診療所も同じように大変な想いをしているのはないか?そのような考えから医療的ケア児者の診療材料を診療所に販売する会社を立ち上げ、一般社団法人「にじの家」という名称にしました。
患者様毎に診療材料を組む作業は診療材料自体になじみのない方々に難しい作業です。看護師が行っても、かなりの時間がかかり大変な作業でした。そこで「にじの家」では、診療材料を実際に使っている医療的ケア児者のお母様方が、この業務にあたっております。
医療的ケア児者のお母様方は、お子様の体調が不安定なため働きにでることが叶わない方々もおります。そのようなお母様方が働くことが出来て、地域の在宅医療に貢献できることは、とても意義のあることだと感じています。
訪問診療を始めて年数が経っていくと、お母様方から教わった色々なことが、他の医療的ケア児の方に役立つことを実感していきます。ですが、お母様方が集まれる場を企画したいと思っても、診療に忙しく時間がありません。
そこで、にじの家で働くお母様方にランチ会を開催して頂くことにしました。現在は新型コロナ感染症拡大防止のため中止となっていますが、週2回は情報交換や交流を深める場として、時には、訪問診療で相談されていることで解決できないような問題を抱えているお母様をランチ会にお誘いして相談にのって貰ったりしました。
ランチ会には、他に医師や看護師、理学療法士、特別支援学校の先生、看護学生と教員、社会福祉士、栄養士、そして医療的ケア児のお父様が今までに参加してくれました。地域の支援者の方々となかなか交流する時間が作れませんでしたが、ランチ会によりネットワークが広がっていくことを実感しました。
そして、にじの家をなるべく多くの方々に知って頂くために、その日の活動をFacebookで公開しています。良かったら、いいね!をポチッとして頂くと、皆様の応援を感じ励みになります。これからも「にじの家」をどうぞ宜しくお願い致します。